今回下北沢にやってくる4名のアーティストを、このプロジェクトならではの要素を加えご紹介。
各アーティストのオークションでの出品作品と
「オークションで、こんなオファー出たらいいな・面白いな」を
彼ら自身の言葉でご紹介します。
さて、みなさんだったら、26日(日)、彼らの作品に対してどんなオファーを出しますか?
柚木恵介 | Keisuke yunoki
*25日・26日参加予定 / しもきたスクエアにて展示
1978年鹿児島県生まれ。その土地に定期的に通い、人々と関わることをテーマとしたプロジェクトを展開。「島の家プロジェクト」「小豆島高校おみやげクラブ」などの瀬戸内国際芸術祭(2013)への参加をはじめ、「物々交換プロジェクト at タイ+だいご」(2015)など、各地に活動の場を広げている。茨城県北芸術祭では、2009年から継続中の国内外各地で物々交換をしながら旅を続ける「物々交換プロジェクト」を実施する。約2か月間をかけて、県北6市町で出会った人々と物々交換を繰り返し、住人、観光客、アーティストらを巻き込みながら偶然が生み出すストーリーを記録し、作品化していく。
展示/制作内容:体験型展示
しもきたスクエアにて、訪れる人々と物々交換をしていきます。交換できるものは一つだけ。(ちなみに現在はポケットティッシュ。トータルの交換数は確か現在までに1200個近くだったはず・・・)誰かと交換したら、それが次の交換物となります。交換することが目的ではなく、物を介して誰かと濃密なコミュニケーションを築くことが一番の目的です。
オークション出品作品
1、物々交換をしてきた最後の1品。物でも行為でも構いませんが、行為の場合、次回どこかでプロジェクトを行った際に再現できるものを頂きたいと思います。
2、毎回その土地に合わせて自作しているサインプレートの「シモキタ」バージョンを出品します。オークションで頂いたものを、屋台に組み込んで旅を続けます。
「こんなオファーあったらいいな」
「物々交換プロジェクトは今年で8年目になります。国内外各地で、一品ずつあらゆるものと交換してきました。この下北沢で交換されたものは、また次のどこかで交換されていきます。スペシャルな物でもいいし、特技や行為でも構いません。次のまだ見ぬ誰かへのプレゼントとして、あなたらしい何かを持ってきて貰えたら嬉しいです」例えば・・・
・あなたらしいスペシャルな物
・あなたの特技
・屋台にくっつけられる物
滝沢達史 | Tatsushi Takizawa
*東洋百貨店にて展示
1972年生まれ。
多摩美術大学油画専攻卒業。場の背景を主題とした空間表現や行為を日本各地で行っている。直近の活動として、不登校の若者たちとの共同制作(表現の森/アーツ前橋)や、島の遺物を収め続ける博物館「粟島研究所」(瀬戸内国際芸術祭)など、多岐にわたる表現活動を行っている。
本展では下北沢の買い物袋を使った作品を発表予定。
展示/制作内容:ワークショップ
顔というのはどうも強くて、少し隠したりするのが僕にはちょうどいい。
コミュニケーションだか断絶だか流通だかファッションだかよくわからない関係が下北沢には合う気がする。
1、当日はお客さんと対話をしながら、下北沢の買い物袋を使ったマスクを制作。
2、お客さんがマスクを被った横顔を撮影する
こんなワークショップを開催。参加費は印刷代50円。プリントしたものを東洋百貨店の壁に貼り出していきます。
オークション出品作品
ワークショップ中のお客さんとの出会い・対話からヒントを得てアーティストが描いた、横顔の絵画(あなたの横顔かもしれません)
「こんなオファーあったらいいな」
・海外で制作したいので英語を覚えたい。
・雪山登山をしたいのでガイドをして欲しい。
・腰痛を治したいのでメンテナンスをして欲しい。
「でもアーティストは想像を超えたものに惹かれてしまうので、意外なオファーが一番欲しいです。」
小川敦生 | Atsuo ogawa
*しもきたアネックスにて展示
1969年神奈川県生まれ。反復、脱線...様々に展開する細部の集積から、文様めく全体を手で紡ぐドローイング作家。線自体の自律に任せるかにして一本へと収斂する描線は、折々の機会、媒体に応えた姿で現れる。主な個展に2001年OFFSITE『POOL』、2010年TRAUMARIS『Miroir』、2012年BASE GALLERY『animation』、2014年20202『exit / enter』、2016年ここから『巣の建築』。
主なグループ展は2005年『VOCA』、2010年『MOTアニュアル』に参加している。
展示/制作内容:公開制作
3日間、しもきたアネックスのアスファルト面に白のチョークでドローイングをします。
ある期間にのみ存在するチョーク絵画はまた、雨など環境の影響も受け変化していくかもしれません。
記憶や記録にのみ残るものの意味、そして、その場に立ち会わなければ得られないものを示せたらと思っています。
オークション出品作品
3日間の内で作品を描き上げ消し去るまでの、課程を撮影した写真(写ルンです)
「こんなオファーあったらいいな」
例えば・・・
・僕の知らない描線紡げる技術の提供、もしくは教授。
・オークションで得たものを素材にした、今プロジェクトで目耳にした印象の伝播。
・次にまた路上での展示の機会があった際、(素材、支持体といった実体を含まない)描線のみの購入の確約と、その確保の方法通知。
カキナガマリコ|Mariko Kakinaga
*カフェアンソロップにて展示
1994年生まれ千葉県出身。多摩美術大学彫刻学科在学中。身体などの「生」を感じるモチーフや、無機質な素材、電球や玩具など様々なメディアを使い、 夢で感じるような違和感や気配、エネルギーなどをテーマに多様な作品を制作している。
作品例:Symbol(写真一番左) 以前ドローイングの中に度々描いていたものを立体化。無機質でてきた赤ん坊の"身体"と、現実的で毎日目にする"電球"との組み合わせがカキナガの中で「ぐっと」くるものがあり、見えない感情や愛情、情熱を含んだある"シンボル"のようなものとして強く残っている作品。
http://mariko-gizmo.tumblr.com/
展示/制作内容:
カフェの一角を全て使い、過去に制作した作品、新作両方を展示。
自分の部屋の壁に絵を貼っていくようなイメージで、"展示"というよりも、作品がその雰囲気をつくるような空間を作れたらいいなと思っています。
オークション出品作品
1、 頭が電球の赤ん坊モチーフ作品1点
2、ドローイング
「こんなオファーあったらいいな」
・歌うことが好きです。上手く歌える方法を教えてほしい。
・制作や展示のできる場所
・語学が好きです。海外に繋がる色んなきっかけが欲しいです。